消化器領域で症例を積みたい先生へ

心電図で異常が認められた場合には、その原因を追究するため心エコーなどが行われます

心臓のエコー画像

心電図や心エコー(心臓超音波)、呼吸機能、脳波の測定など、患者さんの心臓や呼吸の機能を機械で測定するのが、生理検査です。生理検査室には、心臓や肺に疾患を抱えている患者さんは勿論、手術前の心臓・呼吸機能のチェックのために、毎日多くの患者さんがやってきます。

通常は、検査項目ごとに部屋が分かれており、専用の測定機器とベッドが置かれています。その奥にはスタッフの勤務室があり、臨床検査技師や専門の医師がデータを診療端末に入力したり、検査結果のレポートを作成したりします。

心電図検査では、診察台に横になった患者さんの胸と両手足の決まった場所に電極を貼り、心臓の収縮に伴って発生する微細な電流の波形を記録します。心電図の測定器には不整脈や心筋梗塞等の自動解析機能がついており、心電図の記録容姿がプリントアウトされる際に診断コメントが一緒に表示されます。しかし、測定装置によるコメントはあくまでも目安であり、細かい変化を見逃すこともありますので、技師や循環器内科の医師が直接波形を確認して検査結果を記載します。

心電図で異常が認められた場合には、その原因を突き止めるために心エコーや心臓の負荷試験(運動や薬剤で心臓に負荷をかけながら、心電図や画像検査を行う方法)が必要になります。

呼吸機能検査では、測定装置に接続されたマウスピースを咥えて思い切り息を吸ったり吐いたりしてもらい、出入りする空気の量や速さを測定します。この検査で聞きに十分な息を吹き込むためには若干のコツが必要ですので、正確なデータを得るためには、患者さんに呼吸の合図を行う検査技師の力量が問われます。

 
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